5月31日、6月1日に第26回日本認知症ケア学会が福岡市で開催され、認知症の周辺症状に関する演題で口頭発表をさせていただきました。昨年度より回復期病棟で開催している『回復café』によって、主に不眠症状や迷い歩き(徘徊)などの症状が軽減される可能性を順序立てて説明し、聴講された方から取り組みについてのご質問などをいただきました。
今回の大会テーマは『認知症とともに生きる人とともに創る』であり、意思決定に関する講演が多かったです。認知症を有する患者さんもそれぞれに営まれてきた暮らしがあり、認知症ケアではその尊厳に配慮した取り組みが全国で行われています。患者さんの状況や環境によってはご意向の通りにならないこともありますが、日頃のリハビリテーションを通じて患者さんが安心できる存在であり、その人らしさのために“伴走”できる存在でありたいと思います。
理学療法士/認知症ケア専門士 松本宏太郎
作業療法士/認知症ケア専門士 森山雅人